少女模型/マネキンの逆襲
関西のアイドルグループ(で良いんですかね)少女模型(ショウジョマネキン)が去年出した5曲入りのEPなんですけど本日各種サブスクでの配信を開始したそうで前からツイッターのお知り合い達が今よく通ってる現場らしくツイートで知ってはいたのでまずは音源から!と聴いてみたらめちゃくちゃ音楽が尖ったアルバムで「これは今までにありそうで無い!」という絶妙なもので軽くビビりながらこの良さを長文にしてまとめたくレビューを書こうかと思い立ちまして
某ヤのNINE(これはグループそのものに思い入れもあるのでもうちょい時間かかりますね)を差し置いても個人的には書く価値はあるのかなというくらい刺激的なやつでした
グループとかメンバーの事とか一切知らない状態での音楽だけを聴いたレビューで恐縮なのですがぜひ見ていただけたら
曲順ごとに1曲ずついつものノリで書きます
1.レイザーイレイザー
Sigue Sigue SputnikだったりPlasticsみたいな80'sニューウェーブのテイストを今っぽいアイドルに翻訳して全速力でぶん投げた感じの曲でど頭からインパクトが強くて良いです。
2.イスカンダルのターン
Shamen、808 State、Soft Ballet、P-MODELなどのニューウェーブ、ハウス、テクノ(80~90年代のそういう音楽)このグループ特有の何かで翻訳したダンスチューンです、だいたいアイドルグループってダンスチューンでも無理くりコードの流れでサビを作っちゃって萎える事が個人的には多いのですが明確にサビを持たない単一なモチーフのループがメインなこの曲は僕の望んだとこにうまくハマってました
3.あの手はウェポン
ゲイン強めの歪んだギターと打ち込みの 4/4のビートでミニマルな感じに進んでいくと思ったら突然展開変わって最終的にどんどん加速していくアーメンブレイクとノイズで終止する後半から爆発していくタイプの曲、ラストのサンプリング声ネタもまさかアイドルにぶっこんでくるかという感じで好きです
4.パラノイ!
1番アルバムで好きな曲です、Soft BalletやSkinny Puppy、NINの1stなどインダストリアル寄りの音にKawaiiフューチャーベースと地下アイドルのロックチューンをごった煮した他に形容しづらい曲です
5.ヒッタイトナンバー
ブレイクコアからのアイドルらしいカノンコードで爽やかに進むサビを持った曲調になったかと思いきやガバみたいになり始めたりCOTD風になり始めたりこれまたカラフルな曲
全体的に言うとそこそこキャッチーじゃない部分もあるのに無理なサビを作らなくともメンバーの曲調と反した声を張り上げないタイプのVoでキャッチーに聴けるのが良いと思います
また全体通してルーツがデジタルハードコアだけじゃなく80'sのインダストリアルやEBM、ダークウェーブなどにあるような音出してるので"ゴシック風"のアイドルは数多いますが音だけでいうなら自分が今まで聴いたアイドルでも1番"GOTH"してるなという印象
この辺りの音って中々アイドルに翻訳されないのでそういう意味でも隙間を上手いこと突いてて新鮮に聴けるアルバムでした
音源としてはとにかく刺激的で良いという事を書きましたがライブを見てみない事にはぶっちゃけグループとしてはわからないので是非関東遠征お待ちしております、何卒…