J.ogという”天才”ギタリストについて
なんかタイトル仰々しくなってしまい申し訳ない気持ちも若干ありますが思うこと丸々書かせていただきました。
指摘があれば訂正、削除します。
本題、突然ですが皆さん好きなギタリストはいらっしゃるでしょうか?
僕はギターを始めてからかれこれ12年(ただしお恥ずかしながらここ2年くらいは週1回1時間弾けばいいほうでテクが衰える一方、いかんなあ)になりますがおかげさまで沢山おります。
ジミ・ヘンドリックス、ロバート・フリップ、ネルス・クライン、フランク・ザッパ、ダイムバッグ・ダレル、カート・バルー、ステファン・カーペンター、J・マスシス、ミーシャ・マンソー、トーマス・エラック…etc名前を羅列してもしょうがないのですがいずれも個性とテクニックに溢れるシーンに影響を与えたプレイヤーばかりですしこれらプレイヤーに出会えたおかげでギターが楽しくなったわけですが、最近それら僕の”しゅきしゅきギタリストアーカイブ”に名を連ねる僕が日頃”天才”と呼んでいるニューカマーがおります、僕を知る方はだいたいご存知かと思いますがそれがJ.og氏というギタリストの存在です。
○”J.og”氏とはどういう人?
4人組轟音清純派アイドルグループ”ヤなことそっとミュート(以下ヤナミュー )”の一部曲を現在進行系で作曲し続けるメインコンポーザーの1人であり今までのバンドセットから今月1/12(土)、東京都江東区のZEPP DIVERSITYで行われる全編バンドセットの3rdワンマンライブ"THE GATE”のバックバンドのギタリストも務める僕が今”1番注目されるべき天才”と思ってるギタープレイヤーです。
・下記ヤナミューにおける作曲リスト(多分抜け無いと思うんですがあったらご指摘ください)です
morning
No Known
AWAKE
Palette
Phantom Calling(NENGU馬場庫タロウ氏との共作)
ルーブルの空
Pastureland
Blue
ぼくらのちいさな地図
Westminster Chime(畠山凌雅氏との共作)
Whirlpool Swirls
とヤナミューのファン(オタク?)が見ると「ああお馴染みの曲ばかりだなあ」となるようなラインナップでまさに作曲の支柱とも言える人です。
ここからは僕がこのJ.ogというギタリスト、コンポーザーをなぜ好きなのかつらつらと書いていこうかなと思います。
どうでもいい理論の話とかもかなり出てきますがめんどくさかったら読み飛ばしてください。
熱意だけでも感じてくれたら幸いです。
1.キワどい不協和音やノンダイアトニックコード、テンションの多用、アウトスケールともされる単音フレーズの多用
僕ギターの不協和音が大好きでして、短2度の反復アルペジオとかそういうの聴いたら脳から興奮物質みたいなのドバドバ出ちゃうんですがJ.og氏のプレイはそういうフレーズをバシバシ自身の作曲に入れてきます、”No Known”なんかサビにガッツリ組み込んじゃってます。
また”morning”の後半間奏の一部や"Blue”のイントロリフ、”Pastureland”のギターソロ一部分では完全にコードからスケールアウトした単音のクロマチック扱いっぽいフレーズを入れたりしてるのですがそれが本当に僕のツボを的確に突いてくるので聴くたびピャーーーーーーー!!!!!ってなります。
上記羅列した僕のフェイバリットギタリスト達もそういうフレーズが十八番のプレイヤーが多数おりましてそういう事なんだろうなあ、と。
おそらくJ氏自身的にははツイッターID(@j_oggins)でももじって引用してるJawboxのJ・ロビンスからの影響かと思いますが。
2.メジャー7th、マイナー7thトライアドの多用
とかくメジャー7thやマイナー7thトライアド、もしくは準ずるコードでギターリフを作ることも多い、古今オシャレミュージックやギターロックまで多用される7thの響きですがJ氏はそれを平行移動させてリフを作ったりというのが多くそれも特徴的ですね。
3.バッキングというかそれギターソロじゃね?と言わんばかりのテクニカル!カラフル!な単音ギター
“Phantom Calling”の後半サビ、”ぼくらのちいさな地図”とかで聴けます。盛り上がってくる後半あたりで爆発してます。
これだけテクニカルにしながら曲に溶け込んだフレージングばかり考えられるのは多分才能なんでしょうね…
4.なのにキャッチー、聴きやすく世界観を感じる曲ばかり
結局これに尽きるとこはありますね。
かなり90’sオルタナティブロックの際どい部分を抽出した緊張感あるギターのフレージングの上に違和感なく耳馴染み良いメロディをサラっと乗せてしまうとこが本当に凄いなあと思うわけでして。
あとJ氏曲にはThe Beach Boysかなんかかってくらいメンバーの3度5度ハモりのコーラスが多用される曲が多いのですがそれの入れどころも綺麗で同じメロを合唱するパターンの多いアイドル楽曲やそもそもハモる事がないオルタナティブロック、どちらの目線で見ても新鮮なものに個人的には感じるしこれもとにかく好きなポイントです。 (Palette、Westminster Chimeのコーラスは至高)
オーソドックスな「ヴァース→コーラス→ヴァース」みたいな曲展開からそれに捉われないともすれば展開自体は難解な曲に至るまでオルタナティブロックだのDischord系のエモだの通らなくとも興味ない人にもアピールする作曲という点ではとにかく群を抜いているかなと思いますね。
そしてこれは僕のめちゃくちゃ個人的な思い入れの話なんですが、僕が昔バンドじゃ中々やりたいけどできなくて、1人で作曲やギターインプロ始めたときに究極的に目指していたのがそういう「緊張感あるフレーズをどれだけポップな音楽に組み込めるか」というものでして。
そういう点で見るとJ.og氏は完全に僕のかつて”本当にやりたかった”(やりたくても持ってる実力やセンスが理想に及ばなかった)音楽というのを余すとこなく体現してる存在で、僕を再び”本当に弾きたかったギター”に導かせてくれた存在で、そう言った人がこれからもヤなことそっとミュートというグループを通してワクワクするギター、音楽をたくさんの人に届けてくれているというのはいわば夢のある話でして、本当に個人的な話なのですが。
とつらつらと駄文を書き綴ってしまいましたが最後まで読んでくれた方は感謝の極みでございます。
これを読んで1/12の3rdワンマン来よう!と思う方、駄文なのでいるかわかりませんがいたらもう感謝の極み至上の喜びでございます、握手しましょう。
あと忘れてました、僕もお母さんとお寿司大好きです!